【2025年版 font-family人気ランキング】有名企業コーポレートサイト100社調査しました

Webデザインにおいて、フォント選びは地味ながらも、サイト全体の印象を左右する重要な要素ではないでしょうか。また、デバイスによって表示可能なフォントに制約があるため、font-family を複数設定したり、Webフォントを使用したりするなど、ユーザーの環境を考慮する必要があり、悩ましい部分です。
そこで今回は、日本語フォントに焦点を当てて、有名企業のサイトから実例を学ぼうと思います。データ収集のため、日本企業100社のfont-familyの設定を調査しました。
Webデザインの参考になれば幸いです。
(※掲載している企業のfont-familyの設定は、2025年3月時点でのものです。 PCサイズで表示・主に、bodyに設定しているfont-familyを収集しました。)
目次
日本語フォントで人気なのは、実際は何?
調査したデータをランキング形式で発表していきます。今回は、font-family の設定で複数設定する場合に、一番最初に記載されている、最優先に表示する日本語フォントをランキングにしました。
第5位 新ゴ(UD新ゴ)
OSに標準インストールされていないフォントですが、新ゴを導入している企業は3社ありました。やはり普段のPC作業などで見る機会が少ないせいか、他のフォントとの雰囲気の違いを感じます。他社サイトととのデザインの違いを出したい時に有効ではないでしょうか。
Webサイトで利用するには、無料では公開されていないため、モリサワのWebフォントサービス「TypeSquare」などの契約が必要になります。
(調査では、新ゴ R、UD新ゴ Rなどがありましたが、同じフォントグループとしてカウントしています。)
■フォントの特徴
「新ゴ」は、システマチックな雰囲気をもつ現代的なゴシック体です。装飾のない均質で明るいデザインは、文字ツメ処理なしに、タテ・ヨコ組ともラインや黒みの揃った美しい組みを実現します。(引用:モリサワ)
設定している企業 3社
- 味の素: https://www.ajinomoto.co.jp/
- 富士フイルムホールディングス:https://holdings.fujifilm.com/ja
- 第一三共: https://www.daiichisankyo.co.jp/
設定例 (別途、headerでWebフォントの読込を行います。)
- font-family: "新ゴ R", "Shin Go Regular", sans-serif
第4位 メイリオ(Meiryo)
Windows Vista以降に標準でインストールされているフォント、メイリオが4位。11社が設定していました。現在のWindowsのメインとなっているフォント(後のランキングに出てきます)もありますが、あえて、古いOSでの表示を優先的に考慮して設定されているのではないでしょうか。
■フォントの特徴
フォントの名称は「明瞭」に由来します。 従来のMS UIゴシックよりも高い可読性を目標に作られました。(引用:モリサワ)
設定している企業 11社
- ヤマハ発動機: https://www.yamaha-motor.co.jp/
- 日立製作所: https://www.hitachi.co.jp/
- 富士通:https://global.fujitsu/ja-jp
- 東芝:https://www.global.toshiba/jp/top.html
- オムロン:https://www.omron.com/jp/ja/
- 野村ホールディングス: https://www.nomuraholdings.com/jp/top.html
- 東京海上ホールディングス: https://www.tokiomarinehd.com/
- 鹿島建設: https://www.kajima.co.jp/
- 清水建設:https://www.shimz.co.jp/
- JR東日本: https://www.jreast.co.jp/
- ソフトバンク: https://www.softbank.jp/
設定例
- font-family: "メイリオ", Meiryo, sans-serif;
第3位 ヒラギノ角ゴ(Hiragino Kaku Gothic)
Mac、iosに標準インストールされているフォントです。またAdobe製品をインストールすると使用できるので、Webデザインをされる方はよく目にするフォントではないでしょうか。私も最初のラフなデザインする時に、デフォルトで使用しています。
反対にWindows、Androidには、標準で搭載されていないので、別のフォントを併記する必要もあります。
ヒラギノ角ゴ Pro、ヒラギノ角ゴ Pro W3、ヒラギノ角ゴ ProN W3、などを複数の指定方法がありましたが、1つのカテゴリーとしてカウントしています。
■フォントの特徴
ヒラギノ角ゴシック体は、くせのないやや広めのフトコロと、画線両端のアクセントにより、読みやすさと存在感を両立しています。明るくつぶれにくく、業界屈指の多彩なウエイト(太さ)バリエーションで、極小サイズのキャプションから特大サイズの見出しまで、幅広く対応します。(引用:ヒラギノフォント)
ProNとProの違いは、ProNがいくつかの漢字が旧字体、Proは略字体(引用:Sugar Web Cloud)
設定している企業 15社
- トヨタ自動車:https://toyota.jp/
- 本田技研工業: https://www.honda.co.jp/
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ:https://www.mufg.jp/
- SOMPOホールディングス: https://www.sompo-hd.com/
- サントリーホールディングス: https://www.suntory.co.jp/
- 花王: https://www.kao.com/jp/
- セブン&アイ・ホールディングス:https://www.7andi.com/
- 無印良品: https://www.muji.com/jp/ja/store
- ZOZO: https://corp.zozo.com/
- J.フロント リテイリング(大丸松坂屋): https://www.j-front-retailing.com/
- NTTドコモ: https://www.docomo.ne.jp/
- GMOインターネットグループ:https://www.gmo.jp/
- サイボウズ: https://cybozu.co.jp/
- メルカリ: https://jp.mercari.com/
- 任天堂: https://www.nintendo.com/jp/index.html
設定例
- font-family: "ヒラギノ角ゴ Pro W3", "Hiragino Kaku Gothic Pro", sans-serif;
第2位 游ゴシック体(Yu Gothic)
Windows、Macに標準インストールされているフォントなので、ユーザーがPC作業でよく目にしているフォントではないでしょうか。主観ですが、他のフォントよりも少し細めで柔らかい雰囲気が感じられるので、固くなりがちなコーポレートサイトでもゆとりが出せると思います。
■フォントの特徴
游ゴシック体ファミリーは、游明朝体と一緒に使うことを想定して開発された、スタンダードな角ゴシック体ファミリーです。 ややフトコロがせまい漢字と、伝統的なスタイルを持ったすこし小さな仮名の組み合わせが、このファミリーの大きな特徴です。(引用字游工房)
設定している企業 18社
- いすゞ自動車: https://www.isuzu.co.jp/
- 日野自動車: https://www.hino.co.jp/
- ソニー: https://www.sony.co.jp/
- NEC: https://jpn.nec.com/
- オリンパス: https://www.olympus.co.jp/
- みずほ銀行: https://www.mizuhobank.co.jp/index.html
- りそなホールディングス: https://www.resona-gr.co.jp/
- イオン: https://www.aeon.info/
- キッコーマン: https://www.kikkoman.co.jp/
- 旭化成: https://www.asahi-kasei.com/jp/
- 東ソー:https://www.tosoh.co.jp/
- 資生堂:https://www.shiseido.co.jp/
- 大林組: https://www.obayashi.co.jp/
- 大成建設:https://www.taisei.co.jp/
- 竹中工務店: https://www.takenaka.co.jp/
- 川崎汽船: https://www.kline.co.jp/ja/index.html
- サイバーエージェント:https://www.cyberagent.co.jp/
- エーザイ: https://www.eisai.co.jp/index.html
設定例
- font-family: 游ゴシック体, YuGothic, sans-serif;
第1位 Noto Sans JP(Noto Sans Japanese・源ノ角ゴシック)
圧倒的な1位は、調査対象の約4割の企業が採用していた Noto Sans JP でした。
レスポンシブデザインを考える上で、デバイスに依存せず統一した表示ができるWebフォントは重要ですが、その中でも特に Noto Sans JP は読みやすく、さまざまな場面で使用できる点が優れています。
さらに、無料で誰でも使えることも、大きな採用理由の一つでしょう。
このサイトも、Noto Sans JPを設定しています。
調査では、Noto Sans JP、Noto Sans Japanese、Noto Sans CJK、Source Han Sansなどの指定がありましたが、同じフォントグループとしてカウントしています。
■フォントの特徴
Noto は、現代および古代のすべての言語の表記に適したグローバル フォント コレクションです。Noto Sans JP は、日本語および日本で使用される他の言語用の非変調 (「サンセリフ」) デザインです。(引用:Googleフォント)
Noto Sans JPはAdobeとGoogleの共同開発による書体で、Adobeからは源ノ角ゴシック/Source Han Sans、GoogleからはNoto Sans JPという名称でリリースされました。(引用:SOMPO Digital Lab デザインチーム)
設定している企業 38社
- 日産自動車: https://www.nissan-global.com/JP/
- マツダ:https://www.mazda.co.jp/
- スズキ: https://www.suzuki.co.jp/
- SUBARU:https://www.subaru.co.jp/
- 三菱自動車: https://www.mitsubishi-motors.com/jp/
- パナソニックホールディングス:https://holdings.panasonic/jp/
- 三菱電機: https://www.mitsubishielectric.co.jp/ja/
- シャープ: https://jp.sharp/
- キーエンス:https://www.keyence.co.jp/
- OKI: https://www.oki.com/jp/
- キャノン:https://canon.jp/
- ニコン: https://www.jp.nikon.com/
- テルモ: https://www.terumo.co.jp/
- HOYA:https://www.hoya.co.jp/
- 三井住友フィナンシャルグループ: https://www.smfg.co.jp/
- 大和証券グループ:https://www.daiwa-grp.jp/
- MS&ADホールディングス: https://www.ms-ad-hd.com/ja/index.html
- オリックス:https://www.orix.co.jp/grp/
- 三越伊勢丹ホールディングス: https://www.imhds.co.jp/corporate/index.html
- 高島屋:https://www.takashimaya.co.jp/
- 丸井グループ: https://www.0101maruigroup.co.jp/
- ニトリホールディングス: https://www.nitori.co.jp/
- 日清製粉グループ:https://www.nisshin.com/
- 明治ホールディングス: https://www.meiji.com/
- 信越化学工業: https://www.shinetsu.co.jp/jp/
- 三菱ケミカルグループ:https://www.mcgc.com/
- 積水化学工業: https://www.sekisui.co.jp/
- 日本製鉄:https://www.nipponsteel.com/index.html
- 日本郵船: https://www.nyk.com/
- JR西日本: https://www.westjr.co.jp/
- NTT: https://group.ntt/jp/
- KDDI: https://www.kddi.com/
- 電通:https://www.dentsu.co.jp/
- セコム:https://www.secom.co.jp/
- ベネッセホールディングス:https://www.benesse-hd.co.jp/ja/
- ミクシィ: https://mixi.co.jp/
- クックパッド: https://cookpad.com/jp
- アステラス製薬:https://www.astellas.com/jp/
設定例(別途、headerでWebフォントの読込を行います。)
- font-family: "Noto Sans JP", sans-serif;
番外編:ランキング外はどんなものがある?
少数派の中でも、特徴があるものがありましたので、ご紹介します。
企業オリジナルフォント
企業のブランドイメージを統一するために、独自のフォントを開発・採用する企業が増えていて、Webサイトでも使用されていました。グローバルな展開をしている企業で、英字フォント部分での使用が多いようです。
NissanPro(Nissan Brand Font)
MazdaTypeRegular(Mazda Type)
下記は、日本語フォントも開発されていました。
LINESeedJP(無料で公開されています。LINE Seed)
LINE株式会社: https://linecorp.com/ja/
RakutenSansJP_W(Rakuten Font)
楽天グループ: https://corp.rakuten.co.jp/
約物半角webフォント「Yaku Han JP」
日本語の約物と言えば、句読点( 、 。 )やカッコ( 「 」 【 】 < >)がありますが、通常は全角文字で表現され、文字との空間が生まれてしまい、見栄えが悪くなってしまうことがあります。デザインソフトでは、約物を半角にして、調整する機能がありますが、それをWebフォントで実現しようとするものが、このYaku Han JPです。

今回、調べた企業サイトの中でも、2社で使用されていました。
明治ホールディングス:https://www.meiji.com/
行頭に来るカッコの位置がズレずに、上下にくる他の文字と綺麗に揃って見えたりと、細かな部分ですが、デザインの配慮が感じられます。
使用方法は、Yaku Han JPのサイトをご確認ください。
まとめ
今回の調査で、Noto Sans JPが圧倒的な支持を受けていることがわかりましたが、数年前ですと、ここまで、Webフォントが使用されてはいなかったのではないでしょうか。
OSのアップデートやスマートフォンの進化、通信環境の整備など、Webサイトを取り巻く環境は年々変化しています。そのため、Webサイトを構築する際は、font-family の設定を毎回同じにして安心せず、最新の状況をリサーチして見直すことも大切ですね。


