「HTML」と「CSS」のみで実装する ポップアップ表示

WEBサイトを訪れた際に、ユーザーに興味を引いてもらう手法の一つに、「ポップアップ」表示があります。ECサイトでは、販促クーポンの配布など、キャンペーンページに誘導したり、企業サイトでも、重要なお知らせを表示する際に見ることが多くなっています。

こちらの実装も、「JavaScript」を使用せずに、「HTML」と「CSS」のみで、比較的簡単に設置することが可能です。

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ポップアップとは何か?

それではまず、ポップアップ表示とはどのようなものを指すのでしょうか。

テキストやボタンのクリック動作に伴って、ページ上に別のウィンドウが表示されます。ウィンドウは、ページコンテンツの上位レイヤーに配置され、ウィンドウが表示されている間は、ページコンテンツは暗い表示になって操作ができなくなり、ウィンドウを閉じると通常の操作ができるようになる…というのが一般的な仕様ではないでしょうか。

同じような表示に、モーダルウィンドウというものがあります。厳密に言えば、動作に違いがあるとのことですが、ここでは同意義として扱います。

クリック動作の実装方法

ポップアップウィンドウを表示するきっかけ(トリガー)となるのはボタンをクリックする動作になります。JavaScriptを使用しないで、クリックでスタイルを切り替えさせるには、「HTML 」input要素のclicked属性と、「CSS」間接セレクタ(~)を利用します。

このブログでは、以前の「ハンバーガーメニューの実装方法」でもお伝えしたテクニックで、今回はその方法を応用したものとなります。合わせて記事を確認いただくと、よりご理解いただけます。

【基本編】ハンバーガーメニュー 「HTML」と「CSS」のみで実装する

ポイントをまとめると次になります。

  • input要素とlabel要素のfor属性で、紐づけができる特性を利用して、label要素でボタンを作成する。
  • label要素をクリックすると、checkboxタイプのinput要素には、checked属性が付与される。
  • checked 属性がついていない時と、ついている時でCSSのスタイルを切り替える
  • 間接セレクタ(~)を利用するには、HTML のツリー構造で、スタイルを変化させるlabel要素などを、input 要素の後に配置しないといけない。

HTMLマークアップ

上記のポイントを確認して、まずはHTMLの全体像を見てみましょう。

<body>
    <!-- input要素の配置は、ポップアップ部分より前にする -->
    <input type="checkbox" id="popup">

    <!-- ポップアップ部分 -->
    <div id="overlay">
        <label for="popup" id="bg_gray"></label> <!-- ウィンドウの外のグレーの領域 -->

        <div id="window"> <!-- ウィンドウ部分 -->
            <label for="popup" id="btn_cloth"> <!-- 閉じるボタン -->
                <span></span>
            </label>
            <div id="msg"> <!-- ウィンドウのコンテンツ -->
                <h2>初回ご利用の方は、50%OFFクーポン配布中</h2>
                <a href="">詳しくはこちらから ></a>
                <p>ポップアップの外をクリックしてもウィンドウが閉じます。</p>
            </div>
        </div>
    </div>

    <!-- ページのコンテンツ -->
    <h1>ポップアップ表示</h1>
    <p><label for="popup" id="txt_label">このテキスト</label>をクリックするとポップアップが表示されます。</p>

</body>

3行目:クリック動作判定のためのinput要素はcheckboxに設定します。このサンプルでは、body要素の一番最初に配置していますが、後に記述するlabel要素やポップアップ部分の要素より先に書いておけば、ページのメインコンテンツの要素より後になっても問題ないので、サイトの構成によって変更してください。

6行目以降:ポップアップ表示の部分です。ウィンドウ部分は9行目以降になります。表示後にクリックすると閉じるボタンは、label要素で作成。さきほどのinput要素とfor属性で紐づけます。7行目のlabel要素は、ユーザービリティを考慮して、ウィンドウ領域の外の部分をクリックしても、ポップアップ表示が閉じるように、画面全体を覆うオーバーレイ部分として作成します。これも同じinput要素と紐づけます。

23行目:さらにページコンテンツ部分にも、input要素と紐づけたlabel要素を配置。このlabel部分をクリックするとポップアップが表示されます。今回は、テキストとして作成していますが、ボタンとして装飾してもいいでしょう。

このように、同じinput要素と紐づけたlabel要素を複数配置することにより、ポップアップ表示のクリック動作を制御しています。

CSSスタイリング

次にCSSのスタイル設定を見てみましょう。

input {
    display: none;
}

/* ポップアップwindow部分 */
#overlay {
    visibility: hidden;
    position: absolute;
    left: 0;
    top: 0;
    z-index: 70;
    width: 100%;
    height: 100%;
}
/* オーバーレイの背景部分 */
#bg_gray {
    background: rgba(0,0,0,0.5);
    width: 100%;
    height: 100%;
    position: fixed;
    left: 0;
    top: 0;
    z-index: 80;
}
/* ウィンドウ部分 */
#window {
    width: 50%;
    padding: 20px;
    position: fixed;
    left: 50%;
    top: 50%;
    transform: translate(-50%,-50%);
    background: #fff;
    border-radius: 10px;
    box-shadow: 0px 0px 20px -6px rgba(0,0,0,0.6);
    z-index: 90;
    opacity: 0;
}
/* 閉じるボタン */
#btn_cloth {
    position: absolute;
    top: 20px;
    right: 20px;
    width: 40px;
    height: 40px;
    display: flex;
    justify-content: center;
    align-items: center;
    background-color: #CE5D8B;
    border-radius: 5px;
    z-index: 100;
    cursor: pointer;
}
#btn_cloth:hover {
    opacity: 0.7;
}
#btn_cloth span,
#btn_cloth span::before {
    display: block;
    height: 3px;
    width: 25px;
    border-radius: 3px;
    background: #fff;
}
#btn_cloth span {
    transform: rotate(45deg);
}
#btn_cloth span::before {
    content: "";
    position: absolute;
    bottom: 0;
    transform: rotate(-90deg);
}


/* クリックで表示 */
#popup:checked ~ #overlay {
    visibility: visible;
}
#popup:checked ~ #overlay #window {
    animation: fadein 500ms forwards;
    animation-timing-function: ease-in-out;
}
@keyframes fadein {
    100% {
        opacity: 1;
    }
}


/* コンテンツ部分のスタイル */
body {
    margin: 30px;
}


#txt_label {
    text-decoration: underline;
    cursor: pointer;
}
#txt_label:hover {
    opacity: 0.7;
}


#msg a {
    display: inline-block;
    color: #fff;
    background: #CE5D8B;
    border-radius: 20px;
    padding: 0.5em 1.5em;
    text-decoration: none;
}
#msg a:hover {
    opacity: 0.7;
}

1行目:input要素は機能面しか使用しないので、非表示にします。

6行目以降:ポップアップ表示の部分は、最初は非表示なので、visibility: hidden;にします。

16行目以降:クリックするとウィンドウが閉じる、オーバーレイの背景部分を設定します。画面全体に配置し、ページコンテンツが透けて見えるように、半透明のグレーにしています。また、レイヤーの重なりをz-indexで調整します。

26行目以降:ウィンドウ部分のスタイルを設定します。こちらも最初は非表示になるのですが、フェイドインで表示させたいので、opacity:0;で設定しておきます。

77行目以降:クリック動作後のポップアップ表示設定を、間接セレクタ(~)を使用して行います。オーバーレイの部分は、瞬時に表示させたいのでvisibility: visible;を指定。ウィンドウ部分は、フェイドインの表現のため徐々に表れるように、opacityのアニメーションとanimation-timing-functionでイージング設定を行いました。

コードサンプル

See the Pen Popup by web-basic-archive (@web-basic-archive) on CodePen.

※↑コードサンプルのResult画面が見にくい場合は、こちらのcodepenのサイトからご覧ください。

ポップアップの表示アニメーションは、いろいろな工夫が行える部分なので、サイトの雰囲気に合わせてカスタマイズしてみると面白いと思います。

JavaScriptを使用しない、input・labelの組み合わせは、他にもありますので、またの機会にご紹介していきたいと思います。

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